●青谷真未さん著「鹿乃江さんの左手」
す~、ごく面白かったです!読みたい読みたいと思ってたけど、まさかこんなに良く出来た
小説だとは知りませんで・・・ゾクゾクしちゃいました。上からな
感じですみません。
女子高が舞台の連作小説です。中古で買いましたが帯には、
「鹿乃江さんなんて、いなくなってしまえばいいのに。」と在ります。
物騒な感じがしますけれど第2回ポプラ社小説新人賞・特別賞
受賞作だそうです、だろうねえ。物凄く面白かったもの。
百合っぽい小説なのですがミステリー小説のような部分も大きく
御座居ます。
そ、そんな風な展開なのか!と目を瞠る感じでした。
1番最後の御話がとても好きです(1番百合っぽいです)。
著者さんのデビュー作だそう、こーれは本当に素晴らしい作品に
巡り合えて嬉しい限りですね。
細かい部分、人間の感情や思惑、思考、更にはひとを好きになる
ことって案外小さなところから入っちゃうよね、でもそれが自分には
「小さく」は無いンだけど、と云うような部分の描写が秀逸です。
自分が女子高出身だからか変に女子高が舞台のものが好きです。
その中でも、この小説はかなり上位にランクインします。
只のイチャコラ百合小説とは違って(そう云うのも大好物ですけど)
謎解きのような流れも在り、ちょっと凄いぞ?この本は。となりました。
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- 2023/05/21(日) 22:26:01|
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