此処のところ夢中だった本

●若松英輔さん著「悲しみの秘義」
今季の自分の誕生日に、無理云って１１号さんに贈って
頂いた本です。読み易いエッセイ、になるのかな。
判り易い言葉、すうっと水のように体に浸透する言葉で
綴られて居ます。
今、４回目読み返してるとこ。

人間って楽しいことも多ければ悲しいことも多く、
出遭いたく無いのに、出遭ってしまう。
避けては通れ無く、その悲しさに「捕らわれて」しまう
こともしばしば在ると思います。
消化するのに時間が掛かったり消化出来ずに過ごしたり。
先に何が有るのか判ら無い、
でも日々の些事に「生かされたり」することも在ったり。
前置きも無く、ふっ、と「あ。こう云うことなんだ」と気付く
瞬間がやって来てくれればいいけれど、そうで無いことの
ほうが多いような気もしますしね。

そう云うときって、どうしたらいいのか。
眠れ無い夜には何をすればいいのか？
そう云うときに、この本は短く判り易い言葉で
静かに傍に居てくれる、
そんな本です。
稀少なエッセイです。
俺は少々、抽象的に綴りましたけど、この本は素敵に優しく
「悲しみ」に寄り添ってくれる書籍です。