「さあ、聞いて御覧なさい」

可笑しなもので１１号さんは、オネムになると
７号に「１１号、行きます」と断ってから歯を磨き
寝室へと向かいます。
こちらとしては黙って行ってくれても構いませんし
何と云うか・・・昨夜「１１号、行きます」宣言から
少し会話をしたのですけれど「あ。これ絶対本人、
覚えて無いだろうな」ってヒシヒシと判る有様で
はい、今宵もやって参りました↓
「１１号、行きますっ」
「ああ、ハイ。御疲れ様。おやすみなさい。
そう云えば昨日さあ１１号さんそう云ってからの
一連の会話、ほぼ覚えて無いでショ」
「そんっな失礼なこと私がする筈無いやンか。
さあ、聞いて御覧なさい」
「へ？何を？誰に？？つうか俺に聞いて来る時点で
覚えて無いのバレてるよね？（笑）」
「～っ！（笑）さあ！聞いて御覧なさいッ」
間。
「１１号さーん。アイマスクしなよ、明日のぶんも有るよ」
「そんなっ毎日してたら勿体無いからいい！今日は
御風呂にも入ったし、」
「（ひらり、ひらり、ひらり）」
「（パシッッ）」
「お、思いのほか御入り用だったようで（笑）」
「うへへ♪」

寝乍ら会話する彼女は妙に素直できちんと「おやすみなさい」
も云って下さいます。
しらふだと、何故だかあまり云ってくれ無い。