最近読んだ本

井上荒野さん著「そこにいない男たちについて」
表紙の感じからしてグレイト。
そして、本のサイズ感もエモーショナル（何々だよ）。
出来れば持ち運べる文庫サイズがいいけれど、
このサイズも嫌いじゃ無いよっ。
兎に角、表紙が厚く無ければそれでいいって云うのんも
在れば「否々、あの重厚感でなければ、」と云う本も在る。
・・・話が逸れました。

既に３回目、読み返してます。
綺麗な状態で無料で帯付きでした◎うわゅほい←読んで下さい。
帯には「おいしい料理教室を舞台にしたふたりの『妻』の孤独
と冒険の物語」と在ります。
うーん。何と無く重い感じの話筋ですが其処此処に面白い
キャラクターが出て来るのでヒくこと無く、楽しめる小説です。
何より美味しそうな御料理の数々が・・・っ！
ああ、やってみたいかもと自然と思えるメニュウが物語に出て
来ると云うことは素敵なことだと思うのです。
２０２０年７月初版発行。

１人の主人公の気持ちは判るのですけれど（実日子さん）、もう１人
の主人公（まりさん）の気持ちは判り難かったです。まあ、判るけど
そんなに意地を張って迄・・・と云う感じでした。
「判らなくは無いけど」と云うような。
色んな事情を抱えて生きて居るひとは沢山居ます。
その、事情を抱えたひとたちの調理したり、食べたりしつつの生活
の物語です。イマドキっぽくマッチングアプリなども出て来るし、
素敵そうな御店、変なひと（男も女も関係無く）も出て来て面白い。
けれど決してハッピーな御話では無いかも知れません。
それでも、それでこそ、好きな物語です。