あ~~、読み了えちゃいました・・・とうとう。
あっと云う間に読んじゃったな、明日にでも最初から
読み返そう。
●井上荒野さん著「キャベツ炒めに捧ぐ」
何と無ァく表紙(文庫)の感じと、大まかな内容で
「フーン、そっか。今はまだいいかな」と遠回しにして
置いた本だったけど今年で2番目位に読めて嬉しく
感じた本でした。
個人的には「リストランテ・アモーレ」も好きだけど、
断然「キャベツ炒めに捧ぐ」派になってしまった。
何より、このタイトルが素晴らしい。
出て来るキャラクターや舞台、ひとつひとつの御話も
しんみり考えてしまうことや思わず読みつつ声に出して
笑ってしまう部分も在り、途中でギクッとなるような一文
が出て来たりします。
舞台は、町の御惣菜屋さん。
所謂「御弁当屋さん」とは少し、違います。
3人の女性たちが切り盛りして居る人気店で、まあ、
出て来る御料理たちの美味しそうなことと云ったら・・・
食べものひとつひとつに、御惣菜のメニューひとつひとつに
3人を取り巻く人々に、全ての物語が有るのです。
この、主人公の3人も三様に味の在る人生を歩んでおり
何故このタイトルなのかが判ったとき、胸がじぃぃいん、
とします。とても素晴らしい物語です。
素晴らしかった、のでは無いです。進行形で素晴らしい。
人間、悩みが無いひと何て居無いのですよね。
へしゃげても落ち込んでも其処に美味しいものが在り
それを「美味しい」と思えるようになったら「成長」と呼ぶ
のかも知れません。
スポンサーサイト
- 2021/05/23(日) 21:55:17|
- Daily life
-
-