焦がれても 焦がれても

休日や日々の朝、
出勤前だろうが何度も蹴飛ばされようが
和室の寝てる７号の様子を見て
毛布を掛け直してくれる１１号さん。
週末の日曜日に篭って寝てた７号。
１日中ゲームやり続けてクタクタになり
ようやくベッドへ入った１１号さんに
ふとした疑問を投げ掛けてみた↓

「ねえ。３回覗いてくれたんでしょ？」
「？うん」
「でも１回も御布団掛けてくれ無かったのね。
俺、寒くってさあ。「まだかなー」って
待ってたノヨ」
「２回掛けました（即答）」
「！！う、ウソっ」
「ホントです。
その度に律儀に蹴り飛ばしてくれるから・・・」
「えええええ！
全然、判ん無かった・・・アハハハハ！！」
「そう云えば
めっちゃ静かやった、めっちゃ寝てたな」
「えー・・・ゴメン・・・
何だろ、暑いのかな・・・」
「・・・そうね７号ちゃん、たまに
敷き電気毛布すら御布団から
べる～って出てるとき有るもんね」
「あー、有る有る。判る、寒くて
「んもぉ何処行ったあ～？」って寝乍ら
足で、んしょんしょ引っ張るもん」
「信じられへんわホンマ」

恋人よ。
すまなんだ。
（「２回掛けました」と即答した彼女の
かそけき声が忘れられません）