おじちゃん

私信：MP殿
　　　あらン、居らっしゃいまし・・・
　　　色々と沢山嬉しいこと云ってくれちゃって・・・。
　　　それだのに御返事遅くなって、あいすみませぬ。
　　　昨日ね結構ハデなケンカを１１号さんとしましたよ。
　　　もう自分の顔の傷何て可愛いもんさね・・・
　　　そのさまは、まるで不自然なほど
　　　こんがり焦げ目の付いたメヨンパンのようだったワ。
　　　ま、後腐れ無くなるほどハデだったので、
　　　いいンだか悪いンだか。雨のようにケンカが降って来るノ・・・。
　　　７号に恋する１１号さんもそれだけで奇特なかたなのですが
　　　存外、この世は奇特なかたが多いようで。
　　　MPさんも台風、御気を付け下さいねー！


　　　夏樹りん様。
　　　えぇと、少々御待ち下さいませ。
　　　「ブロとも」がそもそも何なのかイマイチ判り切って
　　　おりませんので（ひい！）有難い御話なのは判ります。
　　　そんな御話、頂けて光栄です～！
　　　も少々、御待ち下さいな。PCちゃんの御機嫌も
　　　関係して参りますので・・・。


７号は１１号さんを、よく噛みます。
何よ変換したら「神ます」だよ？凄くない？？
思いっ切り噛んでみたいものだわ・・・
その昔、或る夏の日、
ちょっと甘噛みして次の週いつもの如く彼女が愛車で
７号宅に迎えに来てくれたとき、
１１号さんの左腕が一部「ぶうわ」っと見事に真紫に
変色して居て・・・あのときが初めて１１号さんに呆れられた
記念すべき瞬間で御座居ました・・・
「わー！えー！ナニコレどうしたのぉ？！」
「あのね・・・（すんごい呆れ顔の横顔）
「どうした」ちゃうよ・・・」
『ゲンナリ』を顔で見事に表現した彼女でした。
俺の噛みぐせは、今？に始まったことでは無く、
「犬のガムでも噛んどけや！」で小さい頃から今でも
１１号さんや、おとうと（御犬様）、７号父は
よく嗜みます。本気で誰かを噛んでみたい・・・。

そんな７号が、そのひとの方角には足を向けて眠れ無い！
って御人がおられます。
父方の親戚のおじちゃんなンですけど、
７号幼少期どう云う経緯で、そんな遊園地「みたいなところ」へ
親戚御一同様で入り込んだのか覚えて無いのですが
えっらいファンシーな小人さんとかが
入口にてイっちゃってる顔で集まってるコーナーが在って、
御子ちゃまの７号「入りたい！」って云ったのです。
それで、その親戚のおじちゃんが一緒に行ってあげるよ～って
子どもが凄く好きなおじちゃんでしてね。
優しいの。とっても。
でも、その小人さんたちが居るコーナーおばけ屋敷でね。
入ったら「・・・エ？何か・・・違う？」となり、
７号パニックです。
「入りたい」云ったのは自分なクセに、もう中では半泣きでね。
それを、おじちゃんは面白がる訳です。
異様に俺のちいちゃい背中を押したりとか。
で、ようやく出口の光が見えて来た・・・！と思ったら
ラスト足元が「ガタガタガタっ！！」と振動する仕掛けが。
「がーーーーーー！（大パニック）」
「ほらぁ、７号ちゃん、ほらほらほら！」
「あんぎゃーーーあああああ！！（大号泣）」
バクシ。
おじちゃんの腕、おそらく左腕に思いっ切り
それはそれは噛みちぎる勢いで噛み付きました・・・
「ギャー！」
おばけ屋敷の。
出口付近で子どもとエエ歳した男性の悲鳴が。
でもねえ、そのおじちゃん優しくってねー、
「あ～７号ちゃん凄いちからで噛むんだよぅ～」
物っ凄い歯並びの良い噛みあと付いた腕を見せつつ
俺は外に出てもゴオオンゴオオン泣き続けるし、
７号親は「お前が入りたいって云ったンだろうが！」
如何にも。でもね、本当のことを聞きたく無いときだって
人間在るでショ・・・ああ、もうこの話を１１号さんにしても
やっぱり大爆笑で「ヒデーー！あはははは！」って・・・
云われるのですが・・・
嗚呼おじちゃん。
御元気ですか。
俺は今でも貴方の居る方角に足を向けて寝られませんよ。
・・・まあ、このおじちゃんも酔っ払って田んぼに自転車ごと
突っ込んじゃうような愛しい御人なのですけれども。
あーれは申し訳無かったなあ、
天国の門の前で懺悔したい位です・・・。