①②のつづきで御座居ます。
宜しければ①②から、どうぞ御読み下さい。
恋人が乱れた髪で、左薬指を真紫色にしつつ顔も涙流してドドメ色にして、
「御願い11号さん・・・指輪を買って下さい・・・」御願いされて断ることが出来ましょうか。ズルイです7号。
新しい指輪を買って頂く代わりに抜け無い指輪を切ることを決心しました。
(それでも2晩位は浴槽から両手の平だけ突き出して入浴しておりましたが)
これ、去年の年末の御話なのですけれど
抜け無くなってしまった指輪は以前、懇意にして居たアクセサリー屋さんで「するっ」と
取って頂いたことも経験しておりましたし一応、無駄な足掻きと判って居ても
デパートに寄ったついでにアクセサリー店で切って頂けるかドウかも訊ねました。
結果は、×。
最後の砦・・・消防署に11号さんと連れ立って行くことに致しました。
消防署には、災害時や事故の際に指輪を切ることが出来る、
リングカッターなるものが常備されて居ます。
(このリングカッターが常備されて居るアクセサリー屋さんも御座居ます。)
サイズが合わ無くなってしまった指輪は、消防署に行くと無料で善意で切って頂けます。
年の瀬でしたか、それとももう年が明けてからだったか、11号さんといざいざ
消防署のビルヂングに初めて7号も入りましたが丁度、御昼どきで
カレーのいいにおいが建物内に漂って居たのを覚えてます。
11号は直接関係無いのに緊張してギクシャクしてて
7号は
「あらっ、いいにおい」なぞ場違いにハシャいでしまったものです。
消防署のかたがたは申し訳無いほど親切にして下さって、
先ず、同意書にサインをします。
「この指輪はワシが切ってたもうせと云うたんじゃい。後々、文句は絶対云いまへん」
的なものです。あとは、何か有ったときに住所なども。
実にあっさりとリングカッターで、指輪たちは7号の指から離れました。
・・・薬指の指輪だったりしたので隊員のかたがたが凄く哀れみの目で見て下さってですね、
「買った店に行けば又、直してくれたりもするから気ィ落とさんと。ね?」
などとも云って頂きました・・・申し訳無い。
深く深く頭を下げて、11号さんと消防署をあとにしました。
指は、
べっこん、と陥没?しておりました・・・あと赤くなってましたね。
このとき切って頂いた指輪たちは今でも7号のアクセサリー箱に入って居ます。
切られても、どうしても捨てることは出来ませんでした。
今でもたま~に取り出して
「ちぇっ」とか云ってます(笑)。
次回でこの御話は最後です。
もう少々、御付き合いのほどをば。
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- 2012/08/19(日) 17:19:03|
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