「わかり合おうと思て いっしょにおるねんから」

↑記事のタイトルは森下裕美さん著
「夜、海へ還るバス」の中の一文です。
漫画なンですけど、仕事も順調で彼氏と結婚もする、
けれど主人公の女性には気に掛かることが在って
婚約者に「女性と浮気させて」と御願いします。
まさか自分でも気付いて無かった、或いは忘れて居た
出来事に囚われて居ることにも気付かず主人公や
その婚約者（凄くいい奴・・・♪）・周囲を巻き込んで自分を
見詰め直していくのですけれども・・・あまりネタバレする
と面白く無いので、あんまり云えませんが↑この科白は
偶然知り合ったFTMのタマちゃん（凄くいい奴・・・♪）が
主人公に云ったものなンですが、これは男女間でも、
どんな関係性でも通じるものがありませんか。
友人とか、仲間とか、家族間とか、御近所間とか。
いやー、ちょっと思い立って読み直してみたら、やっぱり
この科白好きだなぁと感じまして。

「ワタシの気持ち誰にもわからんて・・・・・・
あたり前やん　そんなんゆうたらアカンわ
わかり合おうと思て　いっしょにおるねんから」

ビアン漫画や百合漫画とは又、違うテイストなのですが
（女性同士の濡れ場はしっかり有ります）
舞台は大阪で、かなり癖の強い絵柄なので好き・嫌いが
分かれる作品かも知れません。
俺も最初は面喰らったけど「？何でこんなに絵が上手な
かたなんだろう・・・」となーんの予備知識も無く手に取った
ので、あとで「ああ！」と手を叩いたものです。

複雑な漫画。
俺は大好き。
オススメです◎