江國香織さんの短編集の中で「ジェーン」と云う
御話が在るのですけれども恋人を追って外国で
暮らして行く御話でルームメイトの名前が
「ジェーン」なンですね。
その御話を読んで居たら急に多田由美さんの漫画
「Sittin' in the Balcony」が無性に読みたくなり、
むぐむぐと親子丼におくちを歪ませつつ本棚をガサ入れ。
初版を持ってるのですが・・・約260ページで(カラーページ
も多いし漫画+イラスト集ってなってるけど)中古で¥800
したンですよねー。でも後悔はしてません。
凄く久し振りに手に取って読んだけど、何てこと無い
登場人物の何てこと無い日常生活を描いた漫画でね、
でもその「何てこと無い」さ加減が絶妙で好きです。
淡々と過ぎてゆく日常生活で愛情や、友情や、大切なもの
の描きかたが全て見事に「外国製」なンです。
だから多分、海外で育ったかたなどがこの漫画を読むと
「・・・・・・はあ。それで?」ってなっちゃうと思う。
その辺の空気感がとても好き。
多田さんの漫画はこれを合わせて2冊しか持って無いけど
凄く気に入ってます。
主人公のひとりが妙な出会いかたをしたペット葬儀屋さんの
青年と「いいところ連れてってやろうか?」で遊園地へ行って
「---悪くない」と云うところや、
ルームメイトの女性が「出て行くからあたしの荷物を窓から投げて」
って云って聞かなくて、
「とめないで。」
「とめないさ。でも---コーヒーくらい飲んで行けよ」
って云うシーン何かは絶妙だと思う。
あと友達のポルノシアターが閉館になってしまって、その
ポルノシアターの名前を自分の腕に刺青射れちゃうとこもイイです。
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- 2017/01/28(土) 20:13:35|
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